2020年度 実施報告

報告:British Council 共催・実践英語研修「第3回 Writing for Public Access Communication ~大学広報文の書き方(中上級)~」(2020年8月3日・4日@Zoom)

開催データ


研修名Writing for Public Access Communication ~大学広報文の書き方~
日 時2020年8月3日(月)・4日(火) 各日10:00-13:15
方 法オンライン @Zoom
講 師ブリティッシュ・カウンシル英語講師 Annie Hubert(アニー・ハバート)
参加者数団体正会員12名 / 11大学

…団体正会員大学… (参加者所属先機関50音順)
お茶の水女子大学、北里大学、工学院大学、埼玉大学、玉川大学、
テンプル大学ジャパンキャンパス、東京外国語大学、法政大学、
明治学院大学、立教大学、立正大学


研修内容(コース構成)
1.  Writing for the web
2.  Using easy to understand and attractive language
3.  Brochures
4.  Writing memos,notices and group emails


研修参加報告


報告者:古川 愛季子(工学院大学)


研修概要


本研修ではウェブサイトや案内冊子、通知、eメール等、実際の業務で使用する様々な媒体における効果的な表現方法を学んだ。2日間の研修は全て英語で行われ、オンライン授業の形式ではあったが、会議システムを利用することで双方向性が保たれ、グループ討論の機会も多く用意されていた。全体の半分程度は広報の基礎理論的な内容で、残り半分程度は英文ライティングの知識・訓練的な内容であったと感じた。多くの時間をペアワーク・グループ討論に費やすため、ライティングだけでなく、英会話の機会としても大変充実していた。研修の詳細を以下に記載する。


各講義内容について


Session 1 : Writing for the web
前半は、事例検討のグループワークを通して、ウェブサイトの基本的な構成要素について、見る人にとって魅力的なものにするための条件を学んだ。後半では留学生の宿舎に関するウェブサイトの企画をテーマに、何を伝えるか・情報の優先順位を考えるグループ討論を行った。講師は情勢を考慮し、大学のコロナウィルス関連の広報事例にも多く触れてくださり参考になった。

Session 2 : Using easy to understand and attractive language
Eメールの事例検討や短い文章の書き換え作業を通して、読み手にとって分かり易いと同時に魅力的な英語を書く方法を学んだ。Plain English(明確・完結・直接的な短い文章を用いた英語)という考え方を大きなテーマに、冗長な文章を簡潔に書き直す演習を行い、効果的な語法や形容の仕方、事実や証言の効果的な使用方法を学んだ。普段英語でも日本語でも、自分がいかに冗長な文章を書いているか、振り返る良い機会となった。

Session 3 : Brochures
案内冊子・ウェブサイトについて、イギリス国内の複数の大学案内を比較する討論を通して、良い案内冊子・ウェブサイトの基本条件について整理を行った。また後半では、案内冊子・WEBを魅力的なものにするための文章上のテクニックについて学んだ。討論の中で他大学の参加者の視点からの学びが多く、良い刺激となった。

Session 4 : Writing memos, notices and group emails
短いメモや通知、Eメールにおける明瞭な英語表現を学んだ。分かりづらい通知を簡潔に書き換える演習や、留学生にクラブ活動を紹介する通知を企画する討論を行った。後半では決まりごとや義務を伝える様々な英語表現の強弱を整理し、決まりごとを毅然と伝えつつも丁寧な英語表現を考えるという高度な内容も学んだ。


感想


オンラインでの英語研修は、対話に多少の難しさを感じる場面もあったが、講師も様々な工夫をされており、大きな障害ではないと感じた。個人的には、現在、子育てをしながら短縮勤務をしているため、オンラインだからこそ参加することができ、今回の機会を大変有り難く感じている。研修を通して広報文章を作成する際の大切な基礎知識を得ることができたので、今後は講師が紹介してくださったウェブサイト等も活用しながら研鑽を積みたいと考える。